2011年7月7日木曜日

7日   かつおの竜田揚げ弁当


・・・・・今日のお弁当

◆かつおの竜田揚げ  にんにく生姜醤油で味付
◆ブロッコリーとハムのソテー
◆卵焼き  細ねぎ・チーズ入り
◆にんじんの炒めナムル  ちょっと炒め過ぎた
◆ちくわチーズ
◆昆布の佃煮  市販品
◆雑穀飯と梅干し





・・・・・今日の本

◆お台場アイランドベイビー
  伊与原 新(いよはら・しん)

昨日に続いてだけど、昨日までの読みかけだった作品が読み終わりました。
ページ数450ページでそこそこ厚く、内容的にも読み応えのある作品でした。
東京お台場を震源に大地震が来ちゃって、建物や交通や道路などあらゆるものがメチャクチャにやられて、壊滅状態になった。
だけど話はそれがメインじゃない。
四年経ったけどまだまだ復興はあまり進んでいなくて、瓦礫の山が撤去されたり倒壊した建物が更地になったりしただけ。
埋立地は液状化現象で、どうにもしようがなくってそのまま放置状態。
そんな状態の東京お台場が舞台で、元刑事の男と黒人の男の子の話。
何故かその男の子はヤクザに追われていて、それを助けたのが元刑事の男。
その黒人の男の子が、何年か前に亡くした自分の息子と同年代な事もあって、ほっておけない。
震災復興に絡んだ都知事と暴力団と大手ゼネコンの癒着が話の大きな柱になってるんだけど、その発覚に至る騒動が話の中心。
震災に絡んだ癒着問題というと重くて堅いけど、元刑事の大阪弁のテンポのいいしゃべりがいい感じで効いていて、意外と軽やかに読み進められた。
最後の選評にも「書ける人」「手慣れたタッチ」とあった通り、ミステリーの新人賞と言う事を忘れさせる様な読み応えのある作品だと思う。