2011年11月22日火曜日

22日   鶏のチーズ挟み焼き弁当


・・・・・今日のお弁当・・・・・

       ◆鶏のチーズ挟み焼き
       ◆ブロッコリーのソテー
       ◆卵焼き
       ◆かぼちゃの煮物
       ◆ほうれん草のごまおかか和え
       ◆ミニトマト
       ◆雑穀飯


市販の鶏の照り焼きに切り込みを入れて、チーズを挟んで温め焼きし、コショウ。
卵焼きの中身は、しらすと長ネギ。





かぼちゃは、塩蒸ししておいたものを砂糖・しょうゆ・みりんで味付け。










・・・・・今日の本・・・・・

◆三十光年の星たち 上・下
  宮本 輝(みやもと・てる)

久々の宮本輝。
って言っても、去年「骸骨ビルの庭」っていう上下巻の長編を読み始めたんだけど、上を粗方読んだ辺りで挫折。
戦争の頃の話が絡んできて、ちょっと疲れちゃって。
今回は現代の話。
携帯電話やカーナビやパソコンが出てくるから。

「ひとりの名も無い頼りない、たいした学歴もない青年が、三十年後をめざして、手探りでもがきながら、懸命に自分の人生を作り始める物語」である。
って、これはあとがきの中にあった文章そのまま。
商売に失敗して借金が残り、その返済の代わりに貸主の運転手として働く事に。
最初、貸主の横暴な態度にちょっと反抗気味だったけど、だんだんと慣れてきて気にならなくなってくる。

読み終わってみれば、運命だったと言うか、出会うべくして出会ったと言うか、中々不思議な巡り合わせだと思う。
お金に困らなきゃ借りない訳だし、借りなけりゃ出会ってなかった訳だし、借りたって商売に失敗しなけりゃ運転手をやらなかった訳だし。
そして、貸主の下で働く事になっていき、最後には貸主の友人が以前やっていたレストランを再開し経営することになり、そのための勉強をしていく。

この主人公は、いつも考える。
上手く行かなかった時、相手が不機嫌になった時、何か疑問を持った時。
どうすれば良いのか、何が原因でこうなったのか、どうしてこの人はこんな事を言うのか、自分はどういう行動を取れば良いのか、どうすれば上手くいくのか。
横暴な貸主の態度に一旦反抗的な気持ちになるけど、いや待てよと思い、考える。
最初はいやいやながらで、反抗的な気分で、やらされてる感一杯なのにもう一方では、どうしたら相手が気分良くいられるかを考えてる。

この話は、何をやっても中途半端で長続きせず30代になった主人公が、自分の人生を立て直すきっかけを見つけ、三十年後を目指してやっと歩き始めるスタートラインに立つまでの話。

この主人公の本当の人生は、これから始まる。