2011年8月29日月曜日

29日   鶏のうま煮弁当


・・・・・今日のお弁当

◆鶏のうま煮
◆チョリソーと野菜のケチャップソテー  パプリカ・ピーマン
◆卵焼き  ほうれん草・チーズ入り
◆ちくわチーズ
◆プチトマト
◆雑穀飯と梅干し






・・・・・今日の本

◆往復書簡(おうふくしょかん)  
  湊 かなえ(みなと・かなえ)

手紙形式の話が3つ。
内容はそれぞれだけど、どれもミステリーに入るんだよね。
手紙をやりとりする中で、事件が語られ、その時には判らなかったそれぞれの立ち位置からの風景が語られ、それによって真相が明らかにされていく。
最初の話は、高校で同じ部活仲間だった子たちの間の手紙のやりとりで、結婚式で久々に顔を合わせた事をきっかけに、卒業後に起きたある事故の後消息不明の一人について知りたいと言う手紙が送られてくる。
やりとりをしているうちに、段々意地悪な内容になってきたりもして、こんな事書くか?っても思うけど。
2番目の話は、定年後長期入院してる恩師の頼みで、今まで関わって来た子供たちの中で、どんな人生を送っているかどうしても気になる6人の現在の様子を調べて報告する話。
一人一人会いに行くわけだけど、そうするとその6人と言うのは、当時ある事故に関わった子たちだと判る。
3番目の話は、高校時代のいじめが原因の事件に関する話。
突然国際ボランティア隊として旅だった婚約者との手紙のやりとり。
やりとりをしてるうちに段々と高校時代の事件の話になり、当事者である彼女の途切れていた記憶が段々と戻ってきて、真相が明らかになっていく。

こういう当事者同士の手紙形式やインタビュー形式のミステリーを読むといつも思うんだけど、当事者なんだからどんな事件だったのかは知ってるはずなのに、読者にたいしてはどんな事件だったのかを示さなきゃならないから、もう一度おさらいの様にどんな事件だったのか確認しあう場面が出てくる所がどうも馴染めないと言うか、どうにかならないもんかねーと思う。
だって、実際そんな時知ってる事についての話なんだから、どういう事件だったのか確認のためのおさらいなんかしないでしょ。
そんな関係で、こういう形式の事件物ってあんまり好きじゃない。
普通に読んだけど。